2008年06月11日

泣ける物語

いつも愛読しているメルマガがあるんですが、そこに書いてあった物語に泣かされた(涙)

マーク・ヴィクター・ハンセン氏の著書「こころのチキンスープ」に載っているショートストーリーの一つらしいです。こころのチキンスープは何冊か発売されているんですが、どれに載っているかはちょっと不明(汗)

載せていいのか解らないけど、いい話は広めたほうが良いと思うので転載します。


『なんでもない事が』

 ある学校からの帰り道、マークの前を歩いていた少年がつまずいた。
 抱えていた本、セーター、野球のバットとグローブ、小型テープレコーダーがあたりに飛び散った。

マークは駆け寄って落ちたものを拾うのを手伝った。
同じ方向に家があるというので、荷物を少し持ってあげ、おしゃべりしながら一緒に帰った。

自己紹介によると、少年の名前はビル。
TVゲームと野球が大好きで、歴史以外の科目は苦手だという。
そして、ガールフレンドと分かれたばかりだと話した。
ビルの家に着くと、マークはコーラを飲んでいかないかと誘われた。
2人は午後の時間をTVを見たり、笑ったり、おしゃべりして楽しく過ごした。
それからは、学校でもしばしば顔を合わせるようになり、昼食をともにすることもあった。
結局、同じ高校に進学し、そんな着かず離れずの付き合いはずっと続いた。

高校の卒業を3週間後に控えたある日、ビルがマークの家にやってきて、彼らの最初の出会いを懐かしそうに話し出した。

『マーク、あの日、なぜ僕があんなにたくさんのものを持ち歩いていたかわかるかい? 学校のロッカーから中身を全部持って帰ろうとしていたんだよ。
僕のものを残したままにしたら、次に使う子が嫌な思いをするだろうと思ってさ...。

実はあの頃、母さんは睡眠薬を飲んでいてね、僕は少しづつこっそりためていたんだよ。 君に初めて会ったあの日、家に着いたらそれを飲んで自殺するつもりだった。でも、君に出会って、そのまま一緒におしゃべりしたり、笑ったりしたよね。

君が帰った後に、もしあのまま自殺していたら君との楽しい時間も持てなかったし、これから起きる沢山の素晴らしい事を経験することなく死んでしまうことになると思ったんだ。

これでわかっただろう? マーク、君は僕の荷物を拾ったとしか思ってなかっただろうけど、 あの日、僕の命も拾ってくれていたんだよ』


by ジョン・W・シュラター


なんだか殺伐とした事件が起きていますが、少し相手の事を思いやる気持ちを皆が持てればいいですね。


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Posted by ぷるぷる at 18:46│Comments(0)
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